読んだのはこれ
変身ですね。フランツカフカの変身。
物語を追って行きながら話すか、感想を言うか迷ったのですがやっぱり読んでほしいので登場人物からですかね。
まず主人公のグレゴール
家族のために働く主人公。
朝起きると毒虫になってました。(実質なろう系)
とっても働き者で身を粉にして働いていたが、あー仕事行きたくないと思いながら朝起きたら毒虫になってたので仕事をしないで済みました。良かったね。
妹のグレーテ(しずかちゃん)
ヴァイオリンが趣味の10代という説明だけで終始しずかちゃんしか頭に浮かばなかった。
物語の終わりには体の成長を感じさせる描写があるのでえっちなキャラと言っても過言ではない。
若いからこその強情さと兄に対する愛情を持っていた。妹属性強め。
父
足腰が悪く働いていない。
毒虫になった息子をどうするか悩んでいる。
まず働けや。
とにかく息子(毒虫)に関わりたくない。
母
毒虫になった息子も大事に思っている。
ように見えて本当は現実を見ていないだけ。
息子(毒虫)を見ると泡吹いて倒れる持ち芸がある。
この話がハッピーエンドかどうかって分かれるんじゃないかな。主人公の家族の幸せを願う気持ちは予期しない形で叶ったわけだしな。
どこにスポットを当てるか悩む。
個人的にはラストの幸せいっぱい明るい未来の家族も好きだけど、毒虫となった主人公に対して毒虫として扱う家族も印象的。
ただ一貫してるのは主人公の孤独。
ここに尽きる。終始寂しそう。
妹に自分のためだけにヴァイオリンを弾いてくれと願った挙句、妹に切り捨てられた彼は何を思ったのか。
たぶんねー、もう何もなかったと思うよ。
そうなったときに彼はたぶん本当に虫になったんだと思う。虫として死んだんだよ。
急に人ではなくなった身内をどうやって愛するのかは、いざなってみないと分からんもんなんだろうな。
本当に薄いからみんなも読んでみてね。
青空文庫ならタダで読めるよ!!
タダじゃなかったら読んでないよ!