どうも。オタクに優しいオタクです。
このブログは後編ですので、前編も是非読んでください。
OPEDの感想
LOVE ROCKETS
映画のOPです。イントロでソロが重なっていくという、男の子が全員好きな演出があります。
私は音楽など何も知らなく、先日友人から頂いたビブラスラップ以外はてんでダメです。
パンフレットを読む限りは、イントロの重なりは仕組まれていた演出のようです。まさに湘北というダークホースに相応しい、個々が激しくぶつかり合うような超カッコいい音源となっています。
第ゼロ感
映画のEDです。スクリーンでは何を言ってるかわからねーです。
映画が終わった後の10分くらい、この曲のことしか覚えていないくらいに良くて、劇場を出た頃にはもう、この曲のことは思い出せなくなってます。不思議です。
原作を超えてゆけ。
3Dだからできる、バスケのコートにいるかのような臨場感。そして劇場の音響。
今までアニメのスラムダンクを見たことは無く、原作だけ知っていました。パスを出す側、出される側、相手との駆け引きは原作に不可能な、全く違うリアルがありました。
家庭と山王の2本のレールを行ったり来たりするので、緩急に置いてかれる時に「こ、これがバスケか!」とアキレス腱が千切れるような倒され方もしました。
とてもいい映画でした。優しいオタクなのでもっと書いてもいいのですが、この辺にしておきます。
オタクくん、それは“アリ”だ
アリです。
オタク達の「3Dを受け付けられない」とか「声が違うとかありえない」とか、単細胞生物のような浅すぎる拒否反応。前半ではボロクソに言いましたが、映画を観た今は言えます。それは“アリ”だ。
あなたたちにとってのスラムダンクが、それだけ大事な思い出だということを、今なら理解できます。スラムダンクに付随した学生時代の思い出、それもスラムダンク。これをきっかけで見るようになったNBA、それもスラムダンク。犬のお父さん、それはソフトバンク。
この映画を観たあと、あなたたちを責める気にはなれない。スラムダンクを大切にしたい気持ち、今ならわかります。
井上雄彦、大きくなったねぇ。
山王戦の裏で書かれた家族のストーリー。
原作を連載していた頃は、描かれなかった家族という存在。スラムダンクでは友達はいても、家族は出てきませんでした。それはあの頃の若き井上先生にとっては、家族という当たり前の存在よりも、友達や仲間といったものが描きたかったからかもしれません。もしくは井上先生は天才なので、自分はまだ家族を描くに値しないと思っていたのかもしれません。
疾走感のある3Dで描かれたバスケと、止まっている家族の時間の緩急は、どちらもを魅力的なドラマにしていました。
あえて言います。
井上雄彦、大きくなったねぇ。
みんなに見てほしいと思います。しかし「おススメされたから見た。」というバイアスで、この映画にケチをつけたくないのです。
良い映画でした。これが精一杯です。