明日の僕 様
拝啓
コロナへの関心が薄れ、至極どうでもいいような、先月のコロナ禍では気にも留めなかったようなことでひどく落ち込むようになりましたね。
僕は今ひとくちも酒を飲んでおらず(嘘かと思うでしょうが本当なのです。)、ただ前で言ったような陰鬱な悲しみもなく、真夜中にふさわしいどっぷりとした態度でこの手紙を書いています。
さて本題なのですが、僕はコーヒーのことをヒーコッコと言うのです。ただヒーコッコはみずからの家で飲むできあいのドリップのものだけを指して、たとえば友人と外で飲むときはそのツヤのある黒い液体をコーヒーとお上品に言うのです。
これからまた朝起きて明日の夕方まで三十二時間働くでしょうがこの時間まで起きてる僕をお許しください。お返事楽しみにしています。
敬具
令和二年五月十七日午前二時
僕