【超絶ネタバレ】すずめの戸締まり

良かったところ

絵が綺麗でした。しかも女の子も可愛かった。日本を縦断していくストーリーの中で、Googleマップが映像で使われてるから、一緒に旅行してるとまでは行かなくても、道中にリアリティを感じれたのも良かった。それに人の暖かさも、その地域に暮らしていた人の想いを紡いでく中でかなり丁寧に描かれてて好き。SFは相変わらずだけど、今回は使徒みたいな仮想敵がいるからまた違う楽しさがあった。

天気の子の時に、君の名は。で感じた新鮮さが色褪せてて、若干くどく感じた挿入歌も、今回ははっきりとOPEDって感じで全く鼻につくこともなかった。冒頭の猫を追いかけてる時のルパン感も良かった。

何より椅子が可愛かった。椅子よかったよ椅子。今まで女性が歳上のカップリング多かったけど、今回は男性が歳上で、そう思ったら椅子になるとかいう超絶デバフかけられたおかげで女性優位。性癖なの？嫌いじゃない。

廃墟という使徒の住処は、何かの原因で忘れられたり、奪われたりした生活の痕跡であって、使徒はきっとそういった無念だったり、寥々とした想いの集合体なんだろうね。戦争とか災害とか、漠然と悲しい思いが先行するから目を背け気味だけど、こういうアニメ映画で表現してたのは良かった。辛かったけど。

好きじゃ無いところ

子供が泣いてるところ。街が壊れていくところ。

冒頭の破壊された街の中にある、ビルの上の船は、作中通して３.１１のシンボルとして描かれてる。とにかく子供が泣いてるのは苦手なんだ。街が壊れていくのも苦手。ていうか監督様、君の名は。で一回彗星落として街壊したよね？なんでまた書いたの？

見てて辛くて、こんなに見るのやめたくなった映画も久々だった。劇場じゃなかったら途中でやめてたと思う。俺が東北出身だから震災が苦手なんだって思われそうだけど、そうじゃなくて、被災してない人達こそ、今まで震災から目を背けてたわけだから、それを無理矢理にでも見せつける監督の覚悟を感じた。けど泣いてる子供は本当に無理。悲しくなるから。

まとめ

良かったところを挙げようとすると、スラスラ出てくるから、いい映画なんだとは思う。けど子供が泣いてるとダメだ。耐えられんよ。