まっきーのニッキー

主に自分宛の毒を吐きます。

文学に触れて逝け。

とりあえず雑談。毒吐き。

今回は芥川賞受賞作。「おいしいごはんが食べられますように。」

今回はって言ったけども今回しかない。読み切り。だって俺そんなに本読まねーし。

おすすめするような感想文を書こうと思ってたけど、俺に文才が無いばっかりに、この本を読んで無いと付いてこれないと思います。すまんな。

というか、全然芥川賞には関係ないんだけども、この前全然仲がいい訳でも無い女に、「大学生くらいかと思ってました。」って言われました。なんでそんなに酷い言葉を平気で人に吐けるんですかね。それって単位変換したら、「親の扶養に入ってるもんだと思ってました。」って言ってるようなもんでしょ。「えっ?」ってなりますよね。この話を同僚にしたのですが、芥川賞なんて読んでるからそういう歪曲した受け取り方になる。と言われました。芥川賞の感想を書こうとした今、また怒りを思い出しました。あいつ許せねーよな。マジで。でも、この言葉を吐いたのが女じゃなかったら、きっと、もっと許せなかったと思います。そういう意味では俺の人を見る目っていうのは大学生とか、その辺りと何も変わらないのかも知れないですね。つまりは、女の人をもう別の種族として見ている。そういうことです。

閑話休題

全員読め。

おいしいごはんが食べられますように。とりあえず全員読め。かなり読みやすいよ。

キャラクター達を愛せるか、感動するかどうかは置いといて、とりあえずめちゃくちゃ読みやすいよね。共感はできなくても理解はできるように丁寧に書かれてるし、ブログのお手本にしたくなるくらい読みやすい。

芦川っていう平たく言うとぶりっ子みたいな、男に好かれるような女が話の中心になってくるんだけど、男の視点から見ると、この女のこと嫌いな人っているの?みたいな、世間的に見ると理想の女がいるわけ。俺の中の芦川は巨乳で金髪です。

芦川が放つ弱々しい、いかにも守ってあげたくなるような、そんな所作が大っ嫌いな神尾♀と、芦川と付き合ってる二谷♂のW主人公。芦川は自分のルールというか、自分を守ることに従順で、あとは美味しいごはんに「美味しい」と声に出せたり、人を責めるのではなくて自分が悲しんでいること平気でアピールできるようなそんな女。

まぁ、そりゃ、嫌うよね。

芦川の書き方がとにかく上手くて、芦川視点は描かずとも芦川の一人称が伝わるし、これがまた誰にも当てはまるようなそんな所作なんだよね。つまりは、浅いんだよ。浅すぎて裏を見ることができない。表の感情しかないように見えるんだよね。俺は裏を読めない人間が苦手だし、不気味だし、でも芦川は生まれ持った理想の女らしさで、全部いいように持ってくんだよね。

周りのフォロー前提のムーヴをかましてるのに、あたかも周りが率先して助けてくれているような、そんな空気を出してるのが芦川。俺も嫌いだわ。(同族嫌悪?)

実際芦川みたいな部分って誰にでもあるよね。弱者を演じる時。でも大体の人は「雑魚を自覚しろ。」って説教を受ける。それが芦川には無いんだよな。本物の弱々しさ。才能だよね。先天的なものだよ。全員に舐められるけど、だからこそ活きる才能。芦川の良さを話すだけでも感想埋まるまである。芦川の良さって結局守らなきゃ。みたいなエロさがあるからさ、良いんだよな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

でも神尾のことが好きな人も絶対いるよね。だからこそなのかな。圧倒的な女々しさを隣で見せつけられる神尾が芦川を嫌いになるのは必然な気がする。もちろん神尾は芦川を守る周りの空気感のせいで、自分の仕事が増えているし、それだけで十分嫌いな理由になり得るけども、自分の獲物を根本から持ってかれてるような、そんな気分。無いか。発想が学生すぎる。純粋に守ってもらってる感じが苦手なんだな。読みやすくて助かる。

二谷はモテるからか、‘二谷のモテ具合’に嫌悪を抱かせないようなそんな描写が多い。神尾とか芦川とかは共感しやすかったんだけど、二谷は「マジで食事に興味ないわー。カップ麺うまし!」ってことしか言ってない。無気力転生主人公か?そんなもんだからこっちも共感しない。二谷の感情の色がクッソ薄いのはおもろいよな。神尾視点でたまに二谷に感情を見て、こっちまで嬉しくなったり、焦ったりする。この辺も読みやすさなのかな。二谷の本が好きみたいな設定も味気ないんだけど、当然のように自分と重なって憎めないんだよな。なんていうかもう一番ずるいまであるわ笑

そろそろ読みたくなったかな?まとめ。

全然ストーリーの紹介してないけども飽きたからこれで終わり。というかストーリー紹介してないけど全部語ったよ。読めや。わかるから。

究極、この本をつまらないっていう人とは趣味が合わない。俺の周りの人間は大体、二谷か、神尾か、芦川のどれかに分けられるし、それをつまらないっていうならそりゃ趣味合わないわな。

おすすめするとしたら、あなたの風邪はどこから?みたいなキャラクター診断っぽさと、語らうための余白の程よさかな。広すぎず、狭すぎず。描ききってないところが好き。どこを語りたいかから話せるのが好き。俺は「芦川さんと神尾さんどっち派?」から入りたい。飲み会か。

そうそう、この前キャラクターっていうFukaseが出てる映画見たんだけども、終始Fukase中心で悪くなかった。人によってラストの感想が分かれるところが好き。小説苦手ならこっちを見てほしいね。TSUTAYAでかりてこい。