問題
仕事に対する愚痴を書いたカードが100枚あります。
2枚裏返して同じ愚痴が書いてある確率は何%でしょう。
答え
0%
100通りの愚痴が書いてあるわけだから。
こんなの当たり前体操。
毎日毎日よ、朝起きて、電車乗って、夕方電車乗って、酒飲んで寝る。
こんなこといつまでやんなきゃいけないわけ?
昔よ、パンドラってやつが開けてはいけないって箱を開けちまったんだとさ。
そしたらいろんな災いが世界に散らばってさ、それって何が散らばったと思う?
一次産業、二次産業、三次産業
この3つだよ。
ボケパンドラが箱開けなかったらこの世に勤労なんて言葉は無かったんだよ。ほんと許せねぇよ。
昔さ、アダムとか、イヴとかが、ダメだって言われてたリンゴ食べたんだってよ。そしたらさ、急に2人に知性が芽生えて、仕事という概念に気づいたんだってさ。
本当に許せねぇ。この時2人を騙したヘビは厚生労働省の大臣かなにかだろうな。
たださ、俺も多分食べたんだよね。そのリンゴ。
いつ食べたのかは覚えてないけど、食べたんだ。
なのに、この世にはリンゴ食べてない奴もいるんだよ。すげぇ幸せそうでさ、仕事を仕事と思ってないような、そんな奴らがいるんだよな。
おかしいよな。そんな理不尽はないよ。
俺が見てる世界にはそんな奴らばっかりなんだ。
きっとな、きっとお前らの目に映る俺もリンゴなんか食べてないんだろうな。
んでな、んでいつかな、リンゴ食べたことも忘れちまうんだよ。みんなでよ、寄ってたかって人にリンゴ食わせようとすんだ。
本当にクソだよ。
パンドラも、アダムも、イヴも、リンゴも、ヘビも、俺も、お前らも、全部クソだ。
いつかお前らにもリンゴ食べたことを忘れる日が来るんだろうけど、中には死んじまうやつもいるからさ、それだったら、食ったリンゴがどれだけ不味かったか、話そうよ。俺はそれが、いずれ消えちまう俺とか、お前らにできる唯一の供養だと思うよ。