凪良ゆうさんの流浪の月を読みました。
本屋大賞ですって。すごい。
何がすごいって、ライオンのおやつを抑えての1位です。すごすぎる。前も書いたけど僕ライオンのおやつでボロ泣きしてますからね。
1年に10.0冊本を読む俺からのオススメ - atto_tekimakkiの日記
一体どんな内容なんだろうと思ってました。
本は上司に借りました。
感想
贅沢ですよこんなの〜〜〜。
主人公の絶望ともう1人の絶望の2本柱。
これを軸に絶望と再生を描いてました。
もちろん大きな軸は主人公の絶望。しかし終盤に明かされるもう1人の絶望というのは、もはやエンターテイメントです。エンタメとしての絶望。贅沢ですね〜。1冊の本で2人も絶望するなんて!お得!
このエンタメとしての絶望で救われるのは読者のほうですね。すごくオシャレ。やはり本屋大賞。絶望のまま終わらせない。約束された救いがあるのがいいところです。☀️🍔
作中でやたら出てくるタランティーノの映画も伏線として丁度いいんですよ〜。楽しいやつ〜。🍟
本自体も章ごとに話が分かれているので、序盤、中盤、終盤、隙が無くて、もじだっ文字たちが躍動しているのが読んでて楽しかったです。
ライオンのおやつとは全くベクトルが違いましたが、人におすすめしたくなる。まさに本屋大賞といった本でした。好き。☺️
読んだ本と比較
絶望というとカフカの変身とか、太宰治の人間失格とか、夏目漱石のこころを読んだんですけど、それらは再生はしません。人間失格だけは唯一救いがあるかな。
絶望からの再生というと太宰治の斜陽も読みました。斜陽2冊分を1冊にまとめたらこんな感じになるかもしれませんね。そりゃおもしろいわけだ。☀️